特集

株式会社UZUZインタビューvol.1


若手人材に特化した集団形式の就活支援「 UZUZカレッジ」が目指すもの

2018.01.25

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若手人材(第二新卒・既卒・フリーター)に特化した人材紹介事業を行う株式会社UZUZ。新宿区にある本社には、黒板や教室など、まるで学校のような空間が広がっている。

この場所では、第二新卒・既卒・フリーターの若者を対象にした、就活支援が行われている。今回は株式会社UZUZ専務取締役の川畑翔太郎氏と広報の御代田侑佳氏に、UZUZで行われている就職支援の目的についてお聞きした。

川畑 翔太郎氏

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株式会社UZUZ 専務取締役

1986年生まれ。鹿児島出身で高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。住宅設備メーカーINAX(現:LIXIL)に入社。1年目からキッチン・洗面化粧台の商品開発に携わるも、3年目に製造へ異動し、毎日ロボットと作業スピードを競い合う筋トレの日々を送る。高校の同級生である今村からの誘いと自身のキャリアチェンジのため、UZUZ立ち上げに参画する。

 

御代田 侑佳氏

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株式会社UZUZ カスタマーサポート/広報

1990年生まれ、栃木県出身。大学卒業後、既卒としてUZUZに登録。副社長の岡本とのキャリアカウンセリングの翌日には、UZUZ5人目の社員として入社。キャリアカウンセラー業務を経て、現在はカスタマーサポート/広報を担当。現在の仕事での楽しみは、コーポレートサイトに載せるメディア掲載実績を少しずつ増やしていくこと。働きたくてUZUZした既卒・第二新卒の方に活躍の場を与えるべく、日々奮闘中。

既卒・第二新卒・フリーターに向けた集団形式の就活支援

──はじめに、UZUZカレッジの概要をお教えください。

川畑氏:
UZUZカレッジは、既卒・第二新卒・フリーターの人たちに向けた、集団形式の就活支援です。具体的なコースは2つで、1つがプログラマーコース、もう1つがインフラエンジニアコースです。コースの内容は共通していて、

  • テクニカルスキル(IT系の専門技術)を学ぶ、座学の講座と実技研修
  • ヒューマンビジネススキル(社会人常識や協調性、主体性)を学ぶ研修とグループワーク

が基本になっています。プログラマーコースには、実技研修にプラスして「成果物発表会」という、実際に成果物を作って発表する、さらに実践的なプログラムがあります。

uzuz011505UZUZカレッジでの授業風景

8週間の研修で、プログラマーとして成果物を製作する

──プログラマーコースについて、詳しくご紹介いただけますか?

川畑氏:
プログラマーコースは、「座学」「成果物発表会」「就活」の3段階に分かれた8週間の就活支援コースですね。

最初の4週間は、プログラミングに関する座学を行います。コースに参加するのは文系出身者、プログラミング未経験者ばかりなので、いきなり「成果物を作ってください」と言っても難しいですし、そういうやり方だと「プログラミング大変だな」「とっつきづらいな」と、感じてしまうと思うんですね。なので、まずはしっかりと基礎から学んでもらう。そのために、しっかり4週間を基礎学習に使ってますね。

このコースでは、6週目の終わりに「成果物発表会」を設けていて、その発表に向けて、コースの受講生はその後の5週目から6週目の2週間で実技研修をしながら実際にプログラミングを行い、成果物を仕上げます。

人によっては先行して成果物を作り始める子もいますが、基本的には5週目から6週目の二週間で作成します。そして6週目の最後に「成果物発表会」を実施して、自身の成果物を発表してから、就活に入ります。なかには就活も並行している子もいますね。

研修カリキュラムが終了した段階でスムーズに就活に移行

──コース中や、終了後の就活について、UZUZのみなさんはどのような立ち位置で関わるのでしょうか?

川畑氏:
まずはUZUZカレッジで勉強に集中してもらって、成果物発表会や実習が終わりかけたくらいの時期から、UZUZがウズカレ生(ウズウズカレッジの生徒)に求人紹介を始めます。研修カリキュラムが終わったタイミングできれいに就活に切り替わるスケジュール感でやってますね。同時に、面接対策などのマンツーマンの就職サポートも、研修と並行してやっています。

──個別の就活サポートも実施しているんですね。

川畑氏:
はい。元々、UZUZではマンツーマンで就活支援をやっていたんですが、その中で集団でやった方が良い支援もあると気づいたんですね。例えば「職種や業界の説明」は、一人一人に実施するよりはまとめてやった方が効率が良い。そんな気づきから、UZUZカレッジが生まれています。

既卒の若者たちが就活で抱える「孤独感」を解消する

──キャンパスの様子を見ながら、集団だからこそ出来る支援というのもあるのかなと感じました。

川畑氏:
そうですね。個別だけで就職支援をしていると、実務に近い、集団での仕事経験というのが積めないんですよね。社会人になる上では、協調性だとか主体性といったものも大切なので、それを学べる場も作りたいよねという事で、UZUZカレッジが立ち上がりました。

それと、元々「既卒・第二新卒・フリーター」の人たちは、就活を孤独にやる人が多いんです。マンツーマンの就活支援でも、「私は味方だよ」と孤独ではないことを伝えられるんですけど、他にも就活をいっしょに頑張るつながりを広げて、就活生同士の横のつながりを作った方がもっといいんじゃないかと思ったんですね。

実際、入社までは私たちがサポートできるんですけど、入社した後のサポートは難しい。既卒・第二新卒・フリーターの人たちは「入ったら同期がいない」ということも少なくないので、愚痴る相手もいない、それでまた孤独を感じて、短期離職をしてしまうというケースもゼロではなかったんです。

であれば、UZUZカレッジ内で同期として横のつながりを作ってしまって、卒業後もその人たちでたまに愚痴りあったりとか、集まって飲んだりとかそういう事が出来たらいいなと。そう思って今の形を作りました。

UZUZカレッジでは短期離職、入社後の1年以内の離職率について数値目標を立てているんですけど、1年以内の離職率を、マンツーマンの就活支援のときよりももっと下げたいと思っています。

 ただの金儲けではないからこそ、就活支援を無料で実施

──具体的なお話になりますが、「UZUZカレッジ」自体は無料で提供されているのでしょうか?

川畑氏:
はい。「UZUZカレッジ」自体は完全に無料で、UZUZが紹介した企業にウズカレ生が就職することで、企業側から費用をいただくモデルです。実を言えば、売り上げが上がる人と上がらない人はいます。無料で教育を提供した後、別の、弊社が紹介していない会社にウズカレ生が就職した場合は、正直言うと大赤字になるんです。とは言え、そういった人たちの比率が多いかというと、そういうわけではないです。

ただの金儲けだけでやるんだったら、UZUZカレッジに参加した段階でお金をいただくしかないんですけど、「自分たちの売上にはなってないけど、この人たちにとっては良かったよね」と思えることがあるので。まあ、あまりにもそういったことが多くなってしまうとビジネスとして破綻しちゃうんですけど、今の比率ぐらいだったら、そのままやっていこうかなと思ってます。

既卒の若手人材が、就職しやすくなる土壌を作る

──UZUZさんが無料で就職支援を実施することには、企業としての理念も関係しているのでしょうか。

川畑氏:
そうですね。人材紹介は今「売り手市場」なので、人さえ紹介すれば、どこでも金儲けは出来ると思うんです。ただ、それじゃ人身売買みたいですよね。この業界にそういった側面がないとは言い切れないんですけど、紹介される本人にとっても、いいやり方というのはあると思うので。

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このビジネスは、(就職したいと)応募してきた人を、ポイと紹介するだけで、それで結構稼げてしまうわけですよ。何十万円とか百万円とかもらえるわけです。そこにビジネスチャンスを求めてどんどん新規参入はしてくるんですけど、この人たちってたぶん、景気悪くなって、状況悪くなったらやめると思うんですよ。

そうなると、既卒・第二新卒みたいな人たちは放り出されてしまう。そうなると、今の「就活に強い人(新卒)」だけが得をする、「就活に弱い人たち(既卒・第二新卒・フリーター)」は就職できない、みたいな状態が続いちゃうと思うんですね。だから僕らは、既卒・第二新卒・フリーターの人たちが就職しやすくなる土壌を作りたいと思ってます。

特に日本は「新卒じゃないと就職が出来ない」みたいな、一回レール外れちゃうと戻ってくるのが難しいという状況があるんで、ハゲタカ企業みたいに利益だけ出すんじゃなくて、既卒・第二新卒・フリーターの人たちに対する支援だとか、この人たちが就職しやすくなる土壌を作る側でいようと思ってます。

利益さえ出せばいい、みたいなことを続けていると不景気になった時に持たないし、やってる人が楽しくない、自分もやってて楽しくないんじゃないかと思います。

経営陣も既卒・第二新卒だったからこその就職支援

──川畑さんが、既卒・第二新卒・フリーターの方々を支援したいという思いを抱くようになった理由を、教えていただいてもよろしいですか?

川畑氏:
経営陣が既卒・第二新卒だったからというのは大きいと思います。

 御代田氏:
川畑も第二新卒、私も既卒だったので。

──社員のみなさんも既卒・第二新卒の方が多いんですね。

川畑氏:
そうですね。社員もひとりのマネージャーを除いては全員そうです。

「キャリアのレール」から外れてしまった人のためのハシゴ作り

──UZUZさんの取り組みは、経営陣のみなさんの実体験に基づいているんですね。

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川畑氏:
はい。今って、一度レールから外れてしまうと、なかなかレールに戻れないんですよね。だから、僕らがやってることは、その「キャリアのレール」とも言えるものにハシゴ掛けてるような仕事かなと思っています。

今だとハシゴが無いんで、あんまり。「もうちょいハシゴ多くていいんじゃないの」と思うんですよね。昇る気ある人は昇ればいいし、昇る気ない人は別に昇らなくてもいい。だから、「ハシゴ」って言い方が良いかなと。「エスカレーター」だと、自動で昇っちゃうじゃないですか。

──ある意味では、今の新卒採用は、エスカレーター的ではあるかもしれませんね。

川畑氏:
そうですね、エスカレーター、ベルトコンベヤーみたいな。自動で流れて、良い人を取っている。それで僕らは、そこから落ちてしまった人のためのハシゴを作ってる。昇ろうって思った人が昇れるように、ハシゴを作ってるんです。

【編集部より】
株式会社UZUZインタビュー、vol.2はこちら。

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