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コラム

残業ゼロを目指して


「すぐやる人」になるための、時間と気力の管理術とは?

2017.12.21

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目次
  1. 「戦力を温存したい」という気持ちが仕事の先送りを生む
  2. 仕事は先送りできても、時間は温存できない
  3. 必要なのは「自分が1日にできる作業数の限界」を知ること
  4. 「作業記録」から自分が1日にできる作業数を逆算する
  5. 時間と気力の管理を身に付けることで「すぐやる人」に

「戦力を温存したい」という気持ちが仕事の先送りを生む

プロ野球チームにはふつう「抑えの切り札」という選手がいます。

一般的にはリードしている試合の最終回に登場し、1イニングだけを投げて、チームに勝利をもたらすための役割を担うピッチャーです。

「抑えの切り札」はその名の通り「切り札」であるため、リードしている試合でその選手を出せばたいてい勝利できるものですが、だからといってリードしている全試合に投げてもらうわけにはいきません。プロ野球の1シーズンはとても長く、全部で140試合前後あるわけですから、そんなことをすればすぐヒジや肩を故障してしまいます。

だからこそ球団の監督は、大差をつけて勝っている場合や、抑えの投手が連日登板している場合は、抑えの切り札を出さないということもあります。「戦力を温存」するわけです。

仕事を先送りにするときには、この「戦力を温存したい」という気持ちが働いていることがよくあります。

仕事は先送りできても、時間は温存できない

「今からこの作業をはじめても、今日中には区切り良く終わらないかもしれない」。

こうした不安が「仕事を先送りしたい」という感情を生み出します。しかし、仕事をするタイミングを繰越すことができても、時間そのものを温存することはできません。仕事にとりかかるかどうかで悩んでいる間にも、時間は過ぎていってしまうわけです。

この問題の対処法については、普段から「いつごろ」「どんな作業に」「どれくらいの時間を使っているか」、作業記録を残しておくことが足がかりになります。

たとえば私はある週の日、月、火曜日を次のように過ごしています。

作業時間を『見える化』した図

記録を取っておくことの重要な意味は「作業時間を『見える化』できること」です。このように、日ごろの作業をGoogleカレンダー等のスケジュール管理表に登録しておくことで、概算ではあっても、どんな作業にどのくらいの時間が必要か、目で見て確認することができます。

このように記録を取っておくことで、「作業にかかる時間」の不安から仕事を先送りにすることが減ります。

必要なのは「自分が1日にできる作業数の限界」を知ること

仕事を先送りにする際には、「気力を温存したい」という気持ちが働いていることも多々あります。「今からこの仕事に取り組んだ場合、今日は他の仕事に取り組む気力はないだろう」と不安を感じ、「もっと集中力がある時にとりかかろう」と仕事を先送りにするわけです。

このケースについては「時間の見える化」だけでは問題解決しません。問題になっているのは時間ではなく、気力だからです。しかし、気力は時間とちがって「見える化」することも難しいでしょう。

この問題に対応するために必要なのは、「自分が1日にどれだけの作業をできるのかを知るということです。

作業は人によってちがうでしょうし、何分を超えたら1作業とみなすかも人それぞれだと思いますが、私自身は、「集中して文章を書いた場合の15分」を「1作業」とカウントしています。あまり1作業の時間単位を大きくしすぎると、小さな作業をカウントできなくなりますし、細かすぎるとカウントする回数が大きくなりすぎますので、15分程度の作業を1つの単位としてカウントするのが適切ではないかと考えています。

「作業記録」から自分が1日にできる作業数を逆算する

参考になるのは、上記でご紹介した「作業記録」です。作業記録を取った上で、自分が「この日は大変だった」と思う日、「この日は比較的楽だった」の思う日の作業量を改めて確認してみましょう。作業記録を参照し、「つらかった日」と「楽だった日」の中間あたりに「自分にとって適切な作業数」があります。

この作業数を知ることができれば、「自分がどのくらいの量の作業であれば気力を枯渇せずに実施できるのか」が分かります。自分のキャパシティを知ることで、結果として「気力を温存するために作業を先送りにする」という行為が減っていくのです。

時間と気力の管理を身に付けることで「すぐやる人」に

「すぐやる人になる」といったフレーズはキャッチーですが、そのフレーズだけで作業が進むようになるわけではなく、「すぐやる人になる」ためにも下準備が必要です。

時間と気力の管理を身に付けることが、仕事を先送りにせず、すぐやる人になる第一歩です。

執筆者紹介

佐々木正悟(ささき・しょうご) 心理学ジャーナリスト。「ハック」ブームの仕掛け人の一人。1973年北海道生まれ。「効率化」と「心理学」を掛け合わせた「ライフハック心理学」を探求。執筆や講演を行う。著書に、ベストセラーとなったハックシリーズ『スピードハックス』『チームハックス』(日本実業出版社)のほか『先送りせずにすぐやる人に変わる方法』(中経出版)『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』(ソーテック)などがある。ブログ:佐々木正悟のメンタルハック

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