コラム

残業ゼロを目指して


PDCAサイクルが苦手な人へ。 ◯◯をすれば手軽に改善できる!

2017.11.30

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残業ゼロを実現するためのビジネスハック術を紹介する、作家・佐々木正悟氏の連載企画。今回は、PDCAサイクルが苦手な人が、簡単にこのサイクルを身に付けていくためのタスク術をご紹介します。

目次
  1. PDCAサイクルが苦手な人は、特に「C」の部分が苦手
  2. 人間はそもそも「ネオフィリア」
  3. まずは「Plan」と「Do」を繰り返してみる
  4. 「計画」の中に「記録」を取りこんでいく
  5. 「PDP」を少しずつ「PDCP」にもっていく

PDCAサイクルが苦手な人は、特に「C」の部分が苦手

「PDCA」という言葉を、一度は聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか。「PDCAサイクル」は、ビジネス書などでも頻繁に取り上げられています。

一般的には計画(Plan)、実行(Do)、点検・評価(Check)、改善(Act)、というサイクルを回すことによって、生産効率を高めたり、生産物の品質向上を持続していくという理論のことを言います。

しかしながら、これが苦手という人が一定数いらっしゃって、その中には特にCの部分、結果を振り返ったりレビューするのが苦手、という方が多いようです。

人間はそもそも「ネオフィリア」

 人間というのは、種の特徴として「ネオフィリア」、つまり刺激の強いものや冒険など、新奇なものを好むところがあります。一般的に動物は保守的な傾向が強いのですが、人間はやたらと新奇なものや環境を求めるのです。

その中でもこの連載をお読みになっている方や、ビジネス書をよく読まれる人、あるいはライフハッカーと呼ばれる人たちは、よりネオフィリックと言えるかもしれません。つまり、そもそも新しいもの好きな人間という種のなかでも、とびきり新しいものが好きなのです。

そうした方々にとって、過去にやったことの記録を読み返すといった作業は、少々苦痛です。生産性向上などにつながるのであれば必要に応じてやりたいとは思うものの、できればやっぱりやりたくないという気持ちがどこかにあるでしょう。

まずは「Plan」と「Do」を繰り返してみる

こうした方は「作業記録をとって、それをレビューして、計画に活かす」というステップを踏むより、いきなり計画を立て、とにかく実行し、また計画を立てていくという行動の方が向いています。計画を立てるという行為の方が、刺激的だからテンションが上がるのです。

こういった新しいものが好きな方は、まずは「Plan」と「Do」を繰り返す、あえて言うなら「PDP」というサイクルからはじめてみましょう。「PDP」のサイクルの中に、少しずつ「Check」と「Act」を入れていけばいいのです。

計画」の中に「記録」を取りこんでいく

記録をとるのが苦手で計画を立てるのが得意なら、思い切って実行した仕事の感想や改善点を、その日のカレンダーに書いてしまいましょう。レビューするのが苦手でも、予定は頻繁に見るのであれば、「予定表を見れば記録が目に飛び込んでくる」という仕組みを作ればいいのです。そうすれば、計画を立てる際に、自然とレビューを行うことになります。

「予定表に記録を書き込む」作業は、D(実行)のあとすぐに実施してしまいましょう。PDCAのC(点検)とA(改善)は、Dの直後に実施するのがいいのです。なぜなら、記憶は変化を避けられないからです。仕事を実行して、時間が経つと、記憶がだんだん変質してしまいます。記録も分析も、直後にやることが大切です。

この記録を行う「予定表」は、手帳でもいいでしょうし、Googleカレンダーなどでもいいでしょう。この際の感想や改善点の記録は、その予定表の枠内に収まるような、短いものでかまいません。とにかく記録を「未来」につながる場所に残す。「過去のレビュー」は苦手でも、「未来の計画」なら得意だという人も、こうすれば記録を認識できるようになります。

「PDP」を少しずつ「PDCP」にもっていく

計画を立てるとき、人はどうしても記憶力に頼ってしまうところがあります。つまるところ、「PDCA」というのは、「記憶」に頼る代わりに「記録」に頼るようにしましょうという方法論です。記録を残すのがイヤだ、記録を読み返すのがイヤだ、でも計画を立てるのが好きだという人は、計画の過程に記録を確認できる仕組みをつくればいい、というのが私の提案です。

予定欄が広ければ、さらにさまざまなことが盛り込めるはずです。書き込まれたことを考慮に入れて計画を立てたなら、それはもうすでにPDCAなのです。この変化を徐々に起こしていけば、自然とPDCAサイクルは身に付いていきます。

執筆者紹介

佐々木正悟(ささき・しょうご) 心理学ジャーナリスト。「ハック」ブームの仕掛け人の一人。1973年北海道生まれ。「効率化」と「心理学」を掛け合わせた「ライフハック心理学」を探求。執筆や講演を行う。著書に、ベストセラーとなったハックシリーズ『スピードハックス』『チームハックス』(日本実業出版社)のほか『先送りせずにすぐやる人に変わる方法』(中経出版)『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』(ソーテック)などがある。ブログ:佐々木正悟のメンタルハック

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