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非正規雇用で働く女性に関する調査2017


初めての就職先が非正規の女性「配偶者あり」3割以下 正規では7割

2017.09.01

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正規雇用と非正規雇用の女性では、ライフプランに大きな違いが生じている。日本労働組合総連合会(略称:連合)が実施した調査によると、非正規雇用で働く女性の7割が「経済的なゆとりがない」と答えるなど、深刻な実態が明らかになった。詳細は以下の通り。

目次
  1. 「週の労働時間が35時間以上」20代が最も高い比率に
  2. 初めて就いた職業の雇用形態で、有配偶率に大きな差
  3. 週35時間以上働く非正規女性の約4割「正社員として働けるところがなかった」
  4. 非正規雇用で働く女性の平均年収は139.6万円
  5. 経済的なゆとりが「ない」7割 シングルマザーでは9割
  6. 日頃感じる不安 1 位「老後の生活」2位「健康」3位「仕事」

「週の労働時間が35時間以上」20代が最も高い比率に

調査に回答したのは、いずれも非正規雇用で働く女性。全回答者(1,000名)の年齢構成は、全体で「20歳~29 歳」30.0%、「30 歳~39歳」30.0%、「40 歳~49 歳」30.0%、「50 歳~59 歳」10.0%となっている。

初職雇用形態(初めて就いた職業の雇用形態)についての質問では、正規雇用だった回答者が526人、非正規雇用だった回答者が472人だった。初職雇用形態が「非正規雇用」だった回答者のうち43.2%が「20代の女性」となっており、回答からは、非正規雇用形態で働きはじめ、現在もその状態が固定されている若年層が少なからず存在することが分かる。

労働時間別の年齢構成では、週に35時間未満しか働かない層は40代の構成比が高く、週に35時間以上働く層は20代の構成比が高いことが分かった。

初職雇用形態(初めて就いた職業の雇用形態)

初めて就いた職業の雇用形態で、有配偶率に大きな差

また、初職雇用形態が「正規雇用」だった場合、有配偶率(夫・パートナーのいる割合)は 7 割にのぼるのに対して、初職雇用形態が「非正規雇用」だった場合、有配偶率は3 割に届かないことが判明した。

加えて、週の労働時間によっても有配偶率は大きく異なり、週の労働時間が35時間未満の層では有配偶率が6割強なのに対し、35時間以上の層では2割半にとどまることも分かった。

初職雇用形態が「正規雇用」だった場合、有配偶率(夫・パートナーのいる割合)

週35時間以上働く非正規女性の約4割「正社員として働けるところがなかった」

続いて、全回答者に今の就業形態を選んだ理由を聞いたところ、「自分の都合のよい時に働きたいから」が最も多く41.3%、次いで、「家庭の事情を優先しなければならなかったから」が28.2%、「勤務時間や労働日数が少ないから」が27.0%、「正社員・正規職員として働けるところがなかったから」が21.1%、「簡単な仕事で責任も少ないから」が16.6%となった。

週の労働時間別にみると、週に35時間未満の人では「自分の都合のよい時に働きたいから」が最も高く43.7%となった一方で、週に35時間以上の人では「正社員・正規職員として働けるところがなかったから」が最も高く36.6%となった。調査結果からは、非正規雇用で週に35時間以上働いている女性では特に、不本意ながら非正規雇用で働いている人が多いことが分かった。

今の就業形態を選んだ理由

非正規雇用で働く女性の平均年収は139.6万円

全回答者に、個人年収を聞いたところ、「100万円未満」(40.6%)が最も多く、次いで、「100万円~ 199万円」(36.6%)、「200万円~299万円」(16.9%)となり、平均年収は139.6万円となった。

雇用形態別にみると、有期契約・嘱託社員や派遣社員では「200万円~299万円」(有期契約・嘱託社員40.8%、 派遣社員43.0%)が最も高く、平均は有期契約・嘱託社員では245.9万円、派遣社員では210.8万円となった。 他方、パートタイマーやアルバイトでは「100万円未満」(パートタイマー50.9%、アルバイト47.1%)が最も高く、平均は、パートタイマーでは113.7万円、アルバイトでは118.6万円となった。個人年収

 

経済的なゆとりが「ない」7割 シングルマザーでは9割

「経済的ゆとりがあるか」を尋ねる質問では、「ゆとりがある」が3.6%、「ある程度ゆとりがある」が21.8%で、二つの回答を合計した「経済的ゆとりがある」比率は25.4%となった。また、「あまりゆとりがない」という回答は36.7%、「まったくゆとりがない」という回答は34.1%にのぼり、合計した「経済的ゆとりがない」という回答の比率 は70.8%となった。

配偶者・子の有無別にみると、シングルマザー(配偶者いない・子いる)では、「経済的ゆとりがない」という回答は91.5%と9割を超えていることが分かった。

経済的にゆとりがあるか

日頃感じる不安 1 位「老後の生活」2位「健康」3位「仕事」

全回答者に、日頃生活をしていてどのような悩みや不安を感じるか聞いたところ、「老後の生活」が最も多く51.6%、次いで、「健康」が41.8%、「仕事」が39.4%、「家族の世話・介護」が19.0%、「家族との関係」が14.4%となった。老後の生活を不安視する声が過半数を超え、非正規雇用で働く女性にとって大きな心配事となっていることが分かった。

日常生活をしていて感じる悩みや不安

さらに詳しい調査結果は、日本労働組合連合会の世論調査資料「非正規雇用で働く女性に関する調査2017(PDFファイル)」で閲覧することができる。

調査概要

調査期間:2017年7月26日~7月28日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象者:全国の非正規雇用(有期契約社員・嘱託社員、臨時・非常 勤公務員、派遣社員、パートタイマー、アルバイト)で働く20歳~59歳の女性1,000名
調査協力機関:ネットエイジア株式会社

※1 本調査では、「配偶者がいる人」500サンプル、「配偶者がいない人」500サンプルと均等になるように割り付けて回収をした。
※2 本調査では、「20 歳~29 歳」300 サンプル、「30 歳~39 歳」300 サンプル、「40 歳~49 歳」300 サンプル、「50 歳~59 歳」100サンプルとなるように割り付けて回収をした(同時期に行った正規雇用対象の別の調査とサンプル数の傾向を合わせた)。
※3 本調査では、総務省『労働力調査』でパートタイム労働者に分類される 35 時間を働き方の違いをはかる一つの基準として、各設問の傾向を分析している。なお、ダブルワークの場合、すべての仕事の労働時間を合算したものを「労働時間」と回答してもらっている。

引用元(図表含む):非正規雇用で働く女性に関する調査2017 (2017年8月25日、日本労働組合連合会プレスリリース)

【編集部より】非正規雇用について、この他の記事はこちら。

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